古民家天井断熱とセルローズファイバーは相性が良い
- ononoono28
- 2022年10月4日
- 読了時間: 3分
先日、自宅4畳半部屋の天井裏にセルローズファイバーを200㎜吹き込みました。
こちらの写真がビフォアーで、

アフターがこちらです。

古民家の天井断熱とセルローズファイバーは非常に相性が良いんです。
なぜ相性が良いのかを今回説明したいと思います。
①天井の上に乗らなくても施工できる。
古民家の天井は吊り木といわれる木材で、天井下地となる木材と梁をつなげています。
その下地に薄い板を張って天井としているのですが、その板はとても人の体重には耐えらません。
他の部屋で袋入りグラスウールを天井に敷いたことがありますが、その時は長い棒を使って張りの上から突きながらグラスウールを敷きました。なかなか綺麗にはしけませんし、突いているうちに袋が破けてしまいました。
②シートを張る必要がない
セルローズファイバーは通常不織布シートを張って、その中に吹き込みますが、古民家の天井裏は土壁が四方に立ち上がっていて、セルローズを吹いてもよそに飛んで行ったりしません。また吹いた後に動くことも落ちることもありません。
なので施工手間が少なくて済むので少ない費用で施工できます。
③隙間なく断熱できる
天井裏は吊り木や電気配線などが通っているため、グラスウールなどの成形されたものを綺麗に敷き詰めようとすると切り欠かないといけません。さらに袋入りのグラスウールの場合は、切り欠いた上で防湿シートを閉じないと湿気でグラスウールがぺちゃんこになってしまいます。
対してセルローズファイバーならどんな障害物があっても隙間なく断熱できます。
④調湿してくれる
田舎の家は灯油ストーブを使う方が非常に多いです。
この灯油ストーブは湿気を発生させる暖房なのですが、今まで断熱を全くしてない古民家であれば天井も隙間だらけなので湿気が抜けてくれいました。ですが天井断熱をすると、どの断熱材を使用しても、それが良い施工であればあるほど隙間(断熱欠損)を無くします。天井から湿気が抜けなくなると、室内の湿気が高まり、各所で結露して、カビが増える危険性があります。
もちろんセルローズファイバーの調湿機能にも限度はありますが、防湿性のシートで湿気を全く通さないようにするより室内環境は良くなります。
⑤猫が屋根に乗った音が気にならなくなる
いつの間にか聞かなくなったから忘れていましたが、以前は夜寝ているとたまに屋根の上に何者かが飛び乗った音が聞こえていました。普段静寂の中で寝ているので異常な音がするとどんなにいびきをかいて寝ていても飛び起きてしまいます。特に自分でも驚くのが、ムカデの足音で唐突に目がぱっちり開くことがあります。普段の寝起きなんて頭がろくに回っていないのに、その時だけは瞬時に起きて目玉をむき出しにしてムカデ捜索を行います。
話はそれましたが、セルローズファイバーは吸音性が高いので屋根に当たる雨の音や、屋根に上がる小動物の音も全然聞こえなくなりました。
⑥天井からの虫の侵入を防げる
冬になると、どこから来るのかいつの間にかカメムシが家の中を我が物顔で飛び回っています。飛んでいるだけならまだよいのですが、照明に「カツッカツッカツッ」とずっとぶつかっていて非常に鬱陶しいんです。
我が家もまだ吹き込んでから冬を迎えていないため、実際どれくらい効果があるかわかりませんが、セルローズファイバーのホウ酸でこのカメムシが少しでも減ってくれることを期待しています。
以上6点セルローズファイバーと古民家天井断熱の相性の良さを紹介しました。
大規模改修するだけの資金はないけど、寒さ対策を少しでもしたいという方は検討していただければ幸いです。







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