なぜ隙間埋めに羊毛を使うのか
- ononoono28
- 2022年11月10日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年11月23日
山の上の断熱屋フルネスでは、セルローズファイバーを吹き込めないほど狭い隙間や、吹込み後の穴を塞ぐのに「羊毛(ウール)」を使用しています。
理由は大きく分けて2つあります。
①セルローズファイバーと性質が近い
羊毛とセルローズファイバーは、断熱性・透湿性・吸音性・自然素材という点で近い性質を持っています。
| セルローズファイバー | 羊毛(ウール) |
熱貫流率(断熱) | 0.040 W/(m・K) | 0.040 W/(m・K) |
透湿率 | 155 ng/(m・s・Pa) | 116 ng/(m・s・Pa) |
吸音性は周波数によって吸収率が違うので比較しずらいのですが、セルローズファイバーも羊毛も高い音や空気を伝わってくる音に対して高い吸音性能があります。
そして何より羊毛は自然素材です。
セルローズファイバー断熱を選んだ方は、自然やエコな素材にこだわっていることも多いため、自然素材でかつこれらの特徴を兼ね揃えている素材となると「羊毛」が一番近い断熱材となります。
②扱いやすい(隙間に詰めやすい)
セルローズファイバーは綿で粒だからこそ吹込みが出来て、機械で隙間なく施工することが出来るのですが、数ミリの狭い隙間や浅い箇所に手で詰めようと持っても、ボロボロとこぼれて詰めづらい特徴があります。
その点、羊毛は綿で糸なので繊維が絡み合って、圧縮しなくても一定のサイズを保てます。
さらに手で簡単に必要な大きさに千切れて、柔らかいのでどんなに狭くても差し込めます。
この扱いやすさが隙間埋めで非常に助かっています。
以上2つの理由で、フルネスでは隙間埋めやセルローズファイバーを吹き込んだ穴を塞ぐのに羊毛を使用しています。













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