セルローズファイバーは安全だから吸い込んでも大丈夫?
- ononoono28
- 2023年2月2日
- 読了時間: 2分
私たちが施工する際は、本格的な防塵マスクを着けて作業しています。

実はこんな本格的なマスクを着けていると、現場を見学に来た施主様に「セルローズファイバーって危険なものなんじゃないか」と勘違いされないかとヒヤヒヤしています。
以前、「セルローズファイバーは安全だから」と言って、マスクを付けずに吹き込み作業をしていた人がいたという話を聞きました。
おそらく安全性をアピールしたかったのでしょう。。。気持ちはわかります。
安心・安全とは言っても、原材料は新聞紙がほとんどなので、インクが大豆由来だろうと何であろうと、当然ながら食用としての安全ではないはずです。
細かく砕いた新聞紙とホウ酸を空気と混ぜながら吹き込むため、施工中は粉塵が大量に舞っています。
なかなか見えづらい微細な粒子も、窓から光が差し込むとこのようによく見えます。

この粉塵の中でマスク無しで一日作業をすると、鼻の中は真っ黒になり、喉がイガイガしてきます。一日ではこの程度で済みますが、これが何年間も続けくと思うと…。
マスクをつける目的は物理的粉塵への対策なので、セルローズファイバーを壁に吹き込んだ後、内壁を仕上げてしまえばもう飛び散ることはありません。ホウ酸は揮発もしません。
なので、施主様が粉塵の危険性を心配する必要は無いんです。
充填が完了してしまえばもう安全です。
しかし、何をもって安全だと言っているのでしょうか。
セルローズファイバー関連のサイトでよく挙げられているのは、主には以下の5つですね。
①ホウ酸含め、揮発する素材が入っていないからシックハウス等の心配がない。
②いざ火災になっても燃えづらい上に、燃えても有毒なガスは発生しない。(一酸化炭素は出るかと思います。)
③断熱性能と調湿性能で結露を防いで、結露から始まるアレルギー等を防ぐ。
④調湿性能とホウ酸の効果で腐食菌を繁殖させず、ホウ酸がシロアリにも効くので木材を長持ちさせて地震に強くなる。
⑤いざ壁から出てきても…、ホウ酸は哺乳類にはやさしい。
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