吹き込み穴のふさぎ方
- ononoono28
- 2022年5月27日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年11月23日
ルロースファイバーを吹き込んだ穴を塞ぐ方法は各業者ごとに違います。
一番簡単でコストのかからない方法はテープで止める方法ですが、
フルネスでは、天井には羊毛を詰め、壁にはセルロースファイバーシート(不織布)を帯状にカットしたものを上から貼る方法を採用しています。

帯状のシートを張る方法は手間・コストが一番かかる方法なのですが、なぜフルネスがこの方法を採用しているのか、その理由は3つあります。
① 透湿しないテープだとセルロースファイバーとの相性が悪い。
せっかく調湿性能のあるセルロースを透湿性・通気性のある不織布で覆っているのにそ こを気密性のテープで張ってしまうのはもったいないですね。
一カ所ではわずかなテープ面積であっても家全体を合計するとそれなりの面積になってしまいます。
② 工事中に剥がれる心配がない。
以前不織布のテープを使用していたことがあります。3種類の不織布テープを取り寄せて「張りやすさ」・「粘着力」・「綺麗に張れるか」等を比べ、その中で一番良い製品を使ったのですが、吹き込み完了の数日後に現場を訪れると半分以上のテープがはがれていました。

テープがはがれてしまうと、大工さんの工具などの振動でセルロースファイバーがぽろぽろ落ちてきてしまいます。密度高くしっかり吹き込んでいれば穴の表面あたりにあるセルローズファイバーが少し落ちたくらいでは性能に影響はないのですが、大工さんの工事の邪魔になったり掃除の手間が増えてしまいます。
その点、シートと同じ方法(エアタッカー)で張った帯状のシートならばまず剥がれることはありません。
③ 自社でシートをカットすることでコストを抑えている。
シートを綺麗にカットするために、印刷会社などに依頼するもしくは既にカットしたシートを仕入れると通常仕入れるシートの3倍以上のコストがかかってしまいます。
そこでフルネスではシートを綺麗にカットできる器具を自作しました。
話は逸れますが、トマト栽培バイトをしていたころ、トマトの畝に張るマルチシートを固定型の丸ノコ(オシギリ)で切っていたのですが、シートを何重にも巻いたものは非常に切りづらく、手間取っているうちに摩擦熱でマルチが溶けてくっ付いてしまうこともありました。そしてもちろん切り口は汚く、非常に使いづらかったのを覚えています。
その頃からこうすれば綺麗に入れるのではないか…と考えており、カットマシーン自作に繋がりました。
スティーブジョブスがスタンフォード大学の卒業式のスピーチで語った「のちの人生で振り返った時にしか点と点は繋ぐことはできない」を実感できた出来事でした。
大分逸れましたが…、
この自作カットマシーンで、多少の手間が増えるだけで施工単価を変えずに帯状のシートふさぎが出来るようになりました。
以上の理由でフルネスでは、壁のふさぎ方は帯状のセルロースシートを使用しています。
天井ふさぎで使用している羊毛に関しては別記事で紹介させていただきます。







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