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岡山市の新築現場でウッドファイバー断熱施工

岡山市の新築現場にてウッドファイバー断熱を施工しました。

使用したウッドファイバーは「STEICOzell(シュタイコゼル)」です。

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日本では50㎏/㎥の密度で充填することを推奨していますが、海外では海外では40㎏/㎥程度で充填しているそうです。

セルローズファイバーが55㎏/㎥なのに50㎏/㎥で大丈夫かと思われるかもしれませんが、触れた感覚ではウッドファイバーの50㎏/㎥くらいで、いつも触っているセルローズファイバーの60㎏/㎥以上にパンパンになります。

大きな理由の一つは繊維少し大きくしっかりしていることで、セルローズファイバーより弾力があります。あまりにもしっかりしているので、綿製の服に付いたら洗濯してもなかなか取れません。ちょっとだけ困ります。

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もう一つ施工しながら「そういえば!」と気づいたのが、セルローズファイバーは大体20%ほどホウ酸が入っているのに対して、このウッドファイバーは3%ほどです。 ホウ酸が少ない分、重量比で繊維質が多いから少ない密度でもパンパンになるのというのもあるかもしれません。


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ウッドファイバーはパンパンになりやすいこともあって、シートを内張りにすることを材料屋さんは推奨しているのですが、今回は設計事務所さんの意向で面張りで施工させていただきました。今回面張りで施工してみて、心配したほど膨らまなかったのでボード直貼りの場合はちょっとわからないですが、胴縁を打つのであれば壁内にみっちり充填できる面張りもアリだと思います。(※タッカーはかなり密に打っています。)


この写真は密度測定のために充填後にシートを切って中を見た様子ですが、ムラなく綺麗に入っています。

施主様にもシートを開けて触って確認していただけました。

やはりセルローズファイバーもウッドファイバーも沈下を一番心配されるので、開けて見られるうちに、実際に見て触ってもらってしっかり入っていることを実感してもらえることが後々の心配を減らすには一番だと思っています。

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ちなみに、測定しなおしたのか、ウッドファイバーの熱伝導率が良くなっていました。

公式サイトには今、0.036W/(m・K)と記載されています。

セルローズファイバーが0.04(製品のサイトでは0.038)なのでちょっといいですね。

細かいことですけど、一番一般的な高性能グラスウール16Kの0.038よりも上か下か同じかってイメージの面で影響が大きいのかなと。

隙間率や伝わる速度などを考えると同じ熱伝導率でも大きな差があるのですが、一番比べやすく分かりやすいは熱伝導率の値ですからね。

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以前も書きましたが、私が一番ウッドファイバーで良いと思うところは木の香りです。 セルローズファイバーに慣れ親しんでいるせいか、仕上がって数年経った家でも匂いでセルローズファイバーが入っているのが分かります。

フィトンチッドとか良い効果もあるそうですし、家に入ったときの香りがウッドファイバーの木の香りだったらいいだろうなぁと。

気密のシートをバッチリ張ったら香りを感じられなくなるかもしれませんが…。気密は大事なのですが。


ちなみに今回ウッドファイバーを採用していただいた設計事務所は「(株)バウムスタイルアーキテクト一級建築士事務所」さんでした。



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