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自宅屋根にセルローズファイバーを吹き込んだ

更新日:2023年8月1日

築60年の自宅屋根にセルローズファイバーを吹き込みました。


玄関と囲炉裏のある居間の小屋裏は、かつてコンニャクを貯蔵するための場所でした。

神石高原町の古民家はコンニャクを貯蔵できるようになっている家が多いそうです。


昔改修して天井を張ったときに小屋裏には上がれないようにしてしまったようなのですが、今回天井を破って上がってみると、なかなか良い雰囲気の古民家らしい梁がありました。


玄関入ってすぐこの梁が見えたら、小洒落たレストランみたいじゃないかと思い、天井を落として屋根断熱にすることにしました。


屋根断熱にする時、気を付けなければいけないのが『通気』です。


屋根の通気が出来ないと、室内から上がってくる湿気が、超高温や低温になる屋根との境目で結露して屋根下地を腐らせてしまいます。

通気層を設けていないと、いくらセルローズファイバーが調湿性のある素材であっても結露を防げないそうです。湿気を頑張って吸収しても、放出が出来なければ溜め込んでいってしまうのは当然ですね。


古民家は大体、垂木の間がツーツーになっていて小屋裏に湿気がこもらないようにしているのですが、空気だけでなく虫や小動物なども入ってきてしまいます。。。

小動物が入ってきてしまうのを嫌って垂木の間に新聞紙を詰めているを見かけることがありますが、田舎は石油ファンヒーターを多用する家も多いため小屋裏に湿気がたまりやすくなる心配があります。

ちなみに今年、石油ファンヒーターが壊れたので買い換えましたが、製品の売りとして『灯油1リットルで水1リットルが発生するから冬場の乾燥を防げる』といった文言が書いてありました。

確かに乾燥を防げるのは良いのですが、アルミサッシについた大量の結露が冬の風物詩のようになっています。。。


そして、もともとの古民家の作りは小屋裏の空気を外気とほぼ繋げることで湿気を逃すようになっているのですが、そのほぼ外気と一緒の小屋裏と室内との境目は薄い天井板のみになっているのが問題です。

湿気や暑さにはいろいろと対策を講じているけど、寒さに対してはあまり対策出来ていないのが古民家の特徴ですね。



今回、屋根にセルローズファイバーを吹込むにあたって、まずは垂木に透湿防水シートを張り、棟あたりの壁に穴をあけて、通気層を確保しました。

そして透湿防水シートのしたに250㎜程の下地を組んで、セルローズシートを張って、セルローズファイバーを吹き込みました。


一部の屋根だけにセルローズファイバーを吹き込んでも効果は知れているので、「吹き込んだら生活が一変しました!」ということはありませんでした。

でも、梁を磨くために小屋裏に上がったとき、吹き込む前に感じていた蒸し暑さは全くなくなくなっていました。

現場での余剰材料が貯まったら徐々に、壁・床・天井などもセルローズファイバーを吹き込んでいこうと思っています。








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