時計型薪ストーブを設置してみて(2022年冬)
- ononoono28
- 2023年2月9日
- 読了時間: 4分
今年の夏、部屋を仕切るふすまを「えぇーい」という勢いだけで取っ払って、30畳ぐらいの部屋を一つの空間にしてしまっていました。
セルローズファイバーを入れている壁もわずかで、窓もまだシングルばかりなので、冬になったら、やっぱり寒い…!
ということで、急遽薪ストーブを設置してみました。
2022年12月3日のことです。
まずは練習用ということで、ホームセンターに売っている一番安い時計型ストーブと、シングルの煙突です。

薪は、新築現場の廃材、自分の家のリフォームで出た廃材、そしてセルローズファイバーのシート張りで練習に使った廃材など、いっぱいあったのでとりあえず今年はどうにかなるだろうと思っていました。

そしてあれから2か月…
2023年2月9日現在の感想です。
結論を簡単に言えば「薪ストーブ使いこなすのって簡単ではないんだなぁ」です。
① 2か月で3回煙が逆流!
2か月間で3回煙突を掃除しました。
過去にロケットストーブを作ったことがあったのですが、その頃の記憶で、
「出来るだけ室内に熱を放出してから、冷めた煙を外に出そう!」
「煙突を長くすればより強く引き込んでくれるから多少曲げがあっても大丈夫だろう」と思って室内の煙突を長くして、直角に曲げて横に2mくらい伸ばし、外でちょびっと上にあげています。
あんまりにも逆流が多いものだから調べてみると、ロケットストーブと違って普通の薪ストーブは煙突内の温度を高めに保たないといけなかったようです。。。
② 薪の減り方が思っていたより激しい
近所の薪ストーブ先輩宅へ行くととんでもない量の薪が積んであり、こんなに用意しなくてはいけないのかと信じたくなくて目を背けていました。
しかし実際使い始めてみると、現場でもらってきた大きい土嚢袋いっぱいの廃材が一晩で無くなり、納屋にストック(放置)してあった廃材もすぐに無くなってしまいました。
約2時間かけて廃材をカットして作った薪を1日で半分くらい使い切りました。
ざっくりで計算すると、時給1000円としたら一日の廃材薪代が大体1000円。
一方、今年の灯油代は18リットル缶で2100円くらいです。
18リットル缶だったら、12畳用灯油ファンヒーターでガンガン使っても2日くらい持
ちます。
つまり灯油ファンヒーターも一日1000円くらいだったらあんまり変わんないなぁと。
しかし、一日1000円を肉体労働で節約できていると考えたら、50日くらい使えば今
回の薪ストーブ設置費用分くらいにはなるとも言えます。
③ 廃材だと薪を追加する回数が多い!
廃材を使えば薪割の手間も、乾燥の手間も省ける!と思っていたのですが、廃材は細かい木材が多く、そして圧倒的に針葉樹が多いのですぐに燃え尽きてしまいます。
なので大体30~40分くらいに一度は薪を追加しています。
灯油ファンヒーターなら2時間に1回延長ボタンを押すだけだったなぁ。
納屋に眠っていた太い木材(広葉樹)を使ったときは1時間半は持っていたので、やはり針葉樹と広葉樹の違いは大きいですね。
④ 古い合板を燃やすと臭い。
我が家の玄関の床を取って土間にしているのですが、その時に剥いだ床材がいつの時代のものかはわかりませんが、燃やしたらめちゃくちゃ臭いです。
最近の合板は燃やしてもそれほど臭いはしませんが、昔の合板は今では使えないような接着剤を使っていたのでしょう…。
煙は基本煙突の中に吸い込まれていても、結構木を焼いた臭いはします。
神石高原町では「炭の木」と言ってナラやコナラなどの広葉樹をまとめて呼ぶ時がありますが、そういった木を燃やすと良い匂いがします。
もちろん薪ストーブを設置して良い面もいっぱいありました。
・風呂から出てきたときにゆっくり服を着られる。(玄関のストーブで脱衣場まで暖かい)
・納屋の中が片付く(廃材が無くなっていく)
・木の香りが心地よい
などなど
この冬はあと何度か煙突掃除をしながら、騙し騙しで使って、
次の冬までに資金が貯まれば、今回の失敗を踏まえて、薪ストーブ専門の方のアドバイスをもらいつつ、より良い薪ストーブライフを実現したいと思います。
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