ウッドファイバーを自宅で吹き込んでみた②(その他性能)
- ononoono28
- 2022年7月10日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年10月4日
前記事「ウッドファイバーを自宅で吹き込んでみた①」の続きです。
(シュタイコゼルを輸入販売している㈱池田コーポレーションのサイトを参考)
https://mokudannetsu.com/
② 密度について(沈下しずらい)
セルローズファイバーが沈下しない密度は55㎏/㎥ですが、ウッドファイバーの吹込み密度は50㎏/㎥とされています。
つまり、セルローズファイバーほど密度を詰めなくても沈下しずらいようです。
ちなみにこの50㎏/㎥は日本での値で、ヨーロッパでは40㎏/㎥で吹き込まれているそうです。
③ 安全・安心について
自然素材で安全な断熱材として人気のセルローズファイバーですが、古紙を使用しているために多くの製造段階があり、途中でどんなものが混入しているかを追いきれないのが事実です。
例えば新聞紙のインクに関して、
国産セルローズファイバーは日本の新聞紙を使用していますが、全新聞社のうち何パーセントが安全な大豆由来インクを使用しているかが調べ切れないですし、外国産のセルローズファイバーだと古紙ははたして新聞紙だけなのか、雑誌に使われているインクは大丈夫なのかわかりません。
新聞紙の作成段階においても、パルプを柔らかくするのにどのような薬剤を使用しているか日本どころか海外なんてとても追いきれません。
そういった細かいところを気にしだしたらキリがないのですが、ウッドファイバーは木材から直接繊維状に加工しているので、製造段階が少ない分だけ気にするところが少なくて済みます。
僕は一時期、原発の事後後に茨城県の有機農場で居候をしていたのですが、こういった安心安全の問題は深く考えればどこまでもハマっていき、結局どんな成分も取りすぎれば毒にもなるのでバランスのとり方が非常に難しい問題だということを経験しました。
④ホウ酸について
ホウ酸添加量はセルローズファイバーだと20%ほどありますが、ウッドファイバーは3%です。ホウ酸は防虫性や耐火性で活躍してくれるものなので少ないと心配かもしれません。
ただ、耐火性に関しては池田コーポレーションのサイトでも動画で紹介されていますが、ホウ酸3%でも十分な性能があるようです。
⑤香りについて
セルローズファイバーを吹き込んだお宅に入ると、セルローズファイバーの匂いをかすかに感じます。普段施工しているからわかる程度で、住んでいる方は全然わからないと言っていました。
それに対して、ウッドファイバーは木のいい香りがします。
この点が僕の感じた一番いい点でした。
続く…







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