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セルローズファイバーの熱容量を実感するとき

現場で余ったセルローズファイバーを車に乗せて持って帰るのですが、帰ってからセルローズファイバーを下すとき、毎回「なんだか温かいなー」と思っていました。


EPSボードなどのほかの断熱材を下すときは何とも思っていなかったのですが、セルローズファイバーの時はやけに温かく感じます。


これはセルローズファイバーの熱容量(比熱)が他の断熱材と比べて段違いに高いことが理由みたいですね。


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比熱は「ある物質1gの温度をセ氏1℃高めるのに必要な熱量」です。

そして熱容量は「比熱×重量」で、そのものを1℃高めるのに必要な熱量です。


つまり、熱容量が大きいということは多くの熱を蓄えられることになります。

同じ温度に上げるにはより多くの熱が必要になるとも言えます。

そして、蓄えがいっぱいあるので徐々に放出してくれます。


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比熱が高いものとして代表的なのは「水」や「石」があります。

湯たんぽはまさに高い熱容量を利用していますし、僕の好きな「自給自足の本」には黒く塗ったドラム缶に石や水を入れて太陽光にあてる自作暖房が紹介されています。


僕が茨城県の農場に居候していたころ、その農場では土間に大谷石を敷き詰めており、薪ストーブを設置していました。

氷点下まで下がる真冬でも、夜薪ストーブの火を消してから8時間以上たった朝、土間がほのかに温かかったのをよく覚えています。

それは床の大谷石が夜の間に蓄熱をして、ちょっとづつ放熱していたからのようです。

土間の周りは薄いガラス戸のみで、建物に断熱性なんて全然ない状態でそれだけの効果があったのですから「熱容量」の重要性を非常に強く感じました。


セルローズファイバーは断熱材でかつ熱容量も高いというところがホントに素晴らしい点だと思っています。


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