尾道市御調町M様邸のセルローズファイバー
- ononoono28
- 2022年11月29日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年11月23日
尾道市御調町にて、M様邸の新築住宅にセルローズファイバー断熱施工しました。
使用材料:ファイバーエース
使用量:2460kg
吹き込み2日目が祝日だったため、御施主様がセルローズファイバー吹き込み状況を見に来て頂けました。

フルネスでは、御施主様や工務店様に安心して頂けるように吹き込んだ一区画のシートを切って中の充填具合を確認していただいています。
セルローズファイバーを実際に見て、触っていただくことで、住み心地への「納得感」や「満足感」がより深まるのではと思っています。
そして、施主様が帰られた後でしたが、その一区画のセルローズファイバーの重量を計って充填密度を算出しました。

汚い字で申し訳ないのですが、
左の数字は以下の意味になります。
枠内に入っていたセルローズファイバーが2.84kg
縦1.13m×横0.41m×奥0.105=体積0.0486㎥
密度55㎏/㎥の場合は2.67㎏入っているとOK
実際の重量2.84㎏÷体積0.0486㎥=吹き込んだ箇所の密度58.4㎏/㎥
この箇所の密度は58.4㎏/㎥でした。
熱伝導率の面からみると、30~40kg/㎥あたりが一番性能が高く0.035(W/m・k)くらいになります。そこから密度が上がるにつれて徐々に値は落ちていきますが密度70㎏/㎥でも0.040(W/m・k)は超えないくらいです。
一方、沈下を考えると壁や勾配天井は55㎏/㎥以下だと沈下の恐れがあります。
なので、壁や勾配天井の場合は55㎏/㎥以上でかつ55㎏/㎥に出来るだけ近い値で吹き込むことが「良い施工」と言えます。
そして実はもう一つ、ポイントがあります。
それは壁の中の密度がすべて一定ではないということです。
かなり熟練した職人でも壁を触ってみると弾力の強い箇所と、それほどでもない箇所が分かります。
そのため55㎏/㎥に出来るだけ近いのは良いのですが、近すぎるとそれはそれで部分的に55㎏/㎥以下となっている箇所がある可能性もあるので少し不安が残る、とも言えます。
フルネスでは基本60㎏/㎥前後で吹き込めるように現場毎に調整しながら吹き込んでいます。







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